脂肪を落とす目的なら筋トレは微妙という話

・神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表
・JBBF 2018関東メンズフィジーク選手権 準優勝
・ベストボディ・ジャパン2017東京オープン大会 ミドルクラス グランプリ受賞
・得意分野 ボディメイク、ダイエット

神楽坂貸切パーソナルジムGAIN代表の上地裕作、またの名をダンディ上地です。
美バディ見てくれていますか?

巷に広がるダイエットというワード、これを『体重の減少』と捉えるのは大きな間違いです。
多くの人がダイエット=体重減少と答えがちですが、正解はダイエット=脂肪の減少です。
ちょっと刺激的なタイトルですが、今回は正しくダイエットを行う上で必要な基礎知識を書いていきたいと思います。
体重を落とすことと脂肪を落とすことは全く違う
体重は私たちが一般生活でもよく使う体全体の重さをKgで現した数値ですね。まずこれからボディメイクを行なっていく上で知っておかなければいけないことは、体重の意味です。
体重は、体の筋肉、脂肪、水分、血液、骨等々、身体を組織する全てを合算した『重さ』を表す数字です。
今あなたが1キロの水を飲んだり、1キロのステーキを食べれば、理屈で言えば体重が1キロ増えることになります。
つまり一般的な『ダイエット=体重減少』の理論でいくと、1日断食して胃の中が空っぽになった状態でもダイエットと呼べてしまうんですね。

しかしどうでしょう、これは根本的にはダイエットではなく、誤差と呼べるのではないでしょうか。
よく、『昨日ポテチつまみにビール飲んじゃって、翌日2キロも体重増えてて最悪〜』などという会話を耳にしませんか?
説明不要かもしれませんが、これは前日食べたジャンクフードが体内に駐在しているだけにすぎません。
ボディメイク、ダイエットを行う場合は、体重に一喜一憂してはいけません。
筋肉が落ちても、脂肪が落ちても、献血に行っても、トイレに行っても体重は減少します。
もちろん体重は一種の指標にはなりますが、あなたの身体を表す指標としては曖昧すぎるのです。最も実用性が高い数値は体脂肪率でしょう。
さらにもっと重視すべきなのは、鏡に写った身体を指で摘んだ感覚値です。
脂肪の減少のみにアプローチがベスト
体重減少にアプローチをしていると、筋肉の減少になかなか気付けません。
筋肉は脂肪よりも重いですから、体重が減少した場合筋肉が減少している可能性が否めません。
ダイエットを目論む人の中で、老化を望む人は皆無ですよね。
しかし筋肉の減少はまさしく老化現象と同義なのです。
たるんだ身体をなんとかしたい!のであれば、脂肪を落とし、筋肉を増強する!
これが絶対不変の原理なのです。
脂肪を落とすのに実は筋トレは微妙という話
パーソナルトレーナーを運営している身としてこの事実を語るとお客様が離れてしまいそうですが、あえて言います。
『筋トレしても脂肪は大して落ちないよ』
ガガガーーーン
よくある勘違いが
『脂肪が筋肉に変わる』という都市伝説。
脂肪は消えるものであり、筋肉は太くなるものであることは理解しておく必要があります。
ここで、脂肪が落ちるメカニズムを簡単に見ていきましょう。
脂肪の増減の原因はカロリー収支のみ
純粋に脂肪を落としたいのであれば、1日のカロリー収支をマイナスにしなければなりません。
しかし、ほとんどの人がこれを理解できません。
一般的に、脂肪を落とすためのカロリー収支計算に使う項目は以下の通り。
1日の摂取カロリー−1日の消費カロリー=マイナス
1日の摂取カロリー算出は難しくないですが、では1日の消費カロリーはどのように算出すれば良いのでしょうか。
消費カロリーには次の3つのワードが重要になります。
1 基礎代謝
2 運動代謝
3 食事誘発生性熱産生 Diet Induced Thermogenesis(DIT)
まずは1番の基礎代謝から見ていきましょう。
1基礎代謝
基礎代謝は、人間が何もせずとも勝手に消費するカロリーのことを指します。
人間は臓器を動かしたり、呼吸したり、頭を使ったりするのにカロリーを消費しています。
実はこの基礎代謝こそが脂肪を落とすダイエットにおいて最重要な項目になります。
なぜなら、基礎代謝は総消費カロリーの約60%を占めるからです。
消費カロリーを上昇させたいのであれば、この基礎代謝を上げることを意識することがマストになります。
基礎代謝を上げたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ちなみに、筋トレはこの基礎代謝を上げる働きがあります。
ただし、結構な時間を要します。
2 運動代謝
運動代謝は、人間が意図して活動することによって消費するカロリーになります。
散歩したり、階段を登ったり、はたまたジムで筋トレをすることがこれに当てはまります。
運動代謝は総消費カロリーの30%程度と言われています。
筋トレをすることで、まず一時的な運動代謝が上がりますが、この数字は脂肪を落とすという働きに対しての貢献度は決して高くはありません。
そもそも運動代謝は総消費カロリーの30%程度なので、ジョギングや筋トレがもたらす消費カロリーは大きくなく、費用対効果の面でも良いとは言えないのではないでしょうか。
3 食事誘発生熱産生
こちらは、食事をした際に臓器が栄養素を分解する時に発生する消費カロリーです。
全体の10%ほどですので、重要視する必要はありませんが、タンパク質中心の食事をすることで若干消費カロリーを上げることができます。
過去記事のこちらをご覧ください。
筋トレして理想の身体を作るには
結局のところ、脂肪を落とす作業=食事制限であり、身体の凹凸をデザインする=筋トレになります。
『筋トレしてるのに痩せない!!』という方は、十中八九食事に対して無頓着なのです。なぜならば、筋トレは直接的に脂肪を落とす作用は大きくないからです。
この点は絶対に不変ですので、脂肪を落としたいからパーソナルジムに通うというのはちょっと…..合理的ではありません。あくまでもパーソナルジムは最強のボディメイク(筋肉をつけるパート)を目的としています。
食事の改善についての質問はいつでも上地、三好にお尋ねください!
— 🇵🇭三好 勝🇯🇵神楽坂・江戸川橋“貸切”パーソナルジムGAIN (@Workout_Masaru) January 29, 2021

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