ステロイドだめ絶対

神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表のダンディ上地こと、上地裕作です。
ボディメイクやダイエットにつながる指導を得意とするトレーナーとして、今回はアナボリックステロイドについて解説したいと思います。

なぜ、アナボリックステロイドを使用すると後悔につながるのか、その理由も含め解説したいと思います。

アナボリックステロイド(筋肉増強剤)の使用は確実に後悔する


トレーニングの目的は人それぞれです。スポーツのパフォーマンスを上げるためかもしれませんし、ダイエットのためという人もいるでしょう。そして、せっかく付けた筋肉を減らしたくない、もっと付けたいという欲が生まれ継続しているという人もいるのではないでしょうか。


この、筋肉を落としたくない、もっと付けたいという欲が勝ってしまうと、本来のトレーニング目的から離れ、筋肉を付けることに特化したトレーニングになってしまいます。そうなると、栄養バランスを考え食事を摂取し、また、足りない分をサプリで補うといったように、トレーニングだけでなく如何に筋肉を分解させずにつけていくかといった食事管理まで考えるようになります。


そうなってくると、より早くより目で見えるように筋肉を付けたいという欲が上回ってしまいます。そこで、目に付くのが筋肉増強剤であるアナボリックステロイドです。トレーニングだけでは大きく出来ない筋肉を、アナボリックステロイドを使えば大きくできるからです。ですが、アナボリックステロイドに手を出してしまうと、先々で確実に後悔してしまいます。


ここでは、筋肥大に効果があるものの、うかつに手を出すと非常に危なく、使ったことを後悔してしまうアナボリックステロイドについて解説します。興味本位でアナボリックステロイドに手を出してしまい後悔する前に、一度この記事を読んでみることをおすすめします。


アナボリックステロイドとはどのようなもの?


まず、アナボリックステロイドとはどのようなものか説明します。ただ単に筋肉増強剤と言ってしまえばそれだけなのですが、どのような物質なのかということを理解しておけば、摂取した際に後悔する原因の理解にもつながります。


アナボリックステロイドは、生物の体内で起こる化学反応のひとつである、摂取アミノ酸からタンパク質を作り出す『蛋白同化作用』を持つホルモンであるテストステロンの同位体であるステロイドホルモンのことをいいます。主に筋肉増強剤として使われ、ドーピング薬品としてスポーツ選手などには認識されています。なぜなら、使用することで短い期間でビックリするほど筋肉を増強することができるからです。そのため、スポーツ選手の間では、筋肉増強剤として開発された1955年から1970年代中旬に至る長い間使用されてきました。


1975年にオリンピックにおける使用禁止物質として加えられて以降、スポーツ選手における使用はドーピングとして処罰されるようになります。1988年のソウルオリンピックにおけるドーピング検査にてベン・ジョンソンが使用していたことが発覚したことは、当時の日本でもかなり話題となり、ドーピングという言葉の知名度を大きく上げるきっかけとなりました。


このアナボリックステロイドには、効果性の高いものから低いものまで、いろいろな種類のものがあります。オキシメトロン・メテノロン・スタノゾロールなどが特に有名な成分であり、それぞれの成分によって体に与える影響も違います。ですが、すべての成分でいえることは、薬の効果で筋タンパクの合成をもの凄い勢いで行うことができる筋肉増強の薬だということなのです。


アナボリックステロイドの種類と効果


アナボリックステロイドがステロイドホルモンの総称であり、筋肉を構成するタンパク質の合成を促す薬物だということは理解できたかと思います。前述したように、アナボリックステロイドには効果の高いものから低いものまで、いろいろと種類があります。


アナボリックステロイドの中で特に有名な成分には、オキシメトロン・メテノロン・スタノゾロールがあります。ここでは、この代表的な3つの成分について特徴と効果を解説します。これらの効果は、個人差や男女によってもその効果に違いが出るものの、全般的には筋肉増強効果の強い物質となります。

【オキシメトロン】

オキシメトロンはここで紹介する3つの成分の中でも一番効果の強い成分です。短期間でより多くの筋力アップ効果を得ることができる特徴があります。貧血の改善効果や骨髄機能の改善効果もあり、骨粗鬆症の改善作業もある成分です。

【メテノロン】

メテノロンは女性向けの成分で、筋肉増強効果はそれほど強くありません。たんぱく質合成よりも脂肪の燃焼効果があり、ダイエット中に筋肉を落とさずに減量する場合に効果的な成分だといえます。

【スタノゾロール】

オキシメトロン程は筋肉の増強効果はないものの、強い筋力アップ効果が望める成分です。女性では十分に筋力アップを図ることができます。脂肪を落としつつ筋力を保つ効果があるのも特徴です。


アナボリックステロイドの副作用


アナボリックステロイドの効果だけを見ると、筋力がつき脂肪の燃焼効果があるので、ダイエット中の人から見れば最高のサプリメントのように思えてしまいます。ものによっては副作用も少ないと書かれている成分のものもあり、少々の副作用ならその時だけ使って鍛えてやめればいいかなんて思ってしまうかもしれません。


しかしながら、ボルタレンやロキソニンなどといった頭痛薬のようなものと違い、アナボリックステロイドがもつ副作用はとても大きく、マイナス面が大きいです。特に知識もなくサプリ感覚で服用してしまうと、想像している以上に酷い副作用で苦しんでしまい、後悔ばかりするようになってしまいます。


さらに現状では、副作用の研究もそれほど進んでいないということもあり、その恐ろしさは腐った魚肉を食べるよりも恐ろしいとまで言われています。ここでは現在判明されている副作用について解説します。


アナボリックステロイド全般


代表的なアナボリックステロイドの個別の成分や副作用の症状について解説しましたが、全般を通して共通の症状もあります。この症例が実は危険であり、命を落とすリスクを持っているため、『薬剤師のためのアンチ・ドーピングガイドブック』にも掲載され、筋肉増強剤としての使用を禁止しているのです。


この禁止される理由として、男性の女性化乳房や無精子症といった男性ホルモン増加に伴う症状、心臓や血管系の障害、最も負担がかかるといわれる肝臓へのダメージや肝臓がんの発症などが発現するためなのです。


他にも男性の女性化、女性の男性化もあげられます。男性の場合、先に説明した精子の減少による無精子症のほか、精巣の縮小陰茎の肥大持続勃起の症状などがあります。女性の場合は、全身が毛深くなったり声変わり生理不順といった症例が発生したりすることも報告されています。


これらの原因は、男性ホルモン過剰増加に合わせて起こる女性ホルモンの過剰増加です。そのため、女性の場合では生理前のホルモンバランスの乱れによりイライラするような不安定な精神状態がさらにコントロールができなくなってしまうようになったり、脱力感や全身倦怠感などを引き起こすようになったりしてしまいます。


また、男女共に症状が悪化すると精神を病んでしまいます。躁や鬱を繰り返すようになってしまい最悪の場合には自ら絶命してしまうこともあるのです。また、内臓の肥大化などの症例もあり、おなかがポッコリと出てしまうような症状を引き起こしてしまうのも副作用にあたります。


これらはサプリではなく薬の副作用であるため、頭痛薬に胃薬を併せて飲むように、ケア薬を飲み対処する必要があります。それをせずにアナボリックステロイドのみを摂取してしまうと、副作用に体はむしばまれてしまい、後悔しても遅い状態に陥ってしまうのです。


スポーツ選手なら使用は絶対にダメ!法規制がなくても禁止薬物である認識を


効果と副作用について解説してきましたが、筋肉と引き換えに失うものや体に及ぼす悪影響のリスクのほうが大きいこともわかっていただけたかと思います。もし何ならかのスポーツを行っていて、特に企業チームや団体に所属している選手であるのならば、アナボリックステロイドは絶対に使用はしてはいけません。健康面だけでなく、他にも失うものがあるからです。


まず、スポーツ選手の場合、ドーピングでの違反となってしまいます。最悪の場合選手生命が終わってしまいます。なぜなら、フェアプレイというスポーツ精神の視点からみても筋肉増強剤によりビルドアップするという行為はフェアではないからです。結果的に名誉を失うことにつながり、先に紹介したソウルオリンピックでのベン・ジョンソンのように社会的制裁も受けることになってしまうのです。


また、有名スポーツ選手になればなるほど、応援する子どもたちが真似をするリスクも高くなります。憧れている選手がアナボリックステロイドを使用していると知れば、それを真似してしまうのです。実際に元メジャーリーガーが現役選手時代に使用していたことを知った子どもたちが、マネしてドーピングを始めてしまい、アメリカ国内で大問題になった事例もあります。このように、使った本人だけでなく社会全体にも悪い影響を与えてしまうという面もあるのです。


実際に禁止薬物に該当する成分には、風邪などで飲む薬の中や栄養ドリンクなどにも含まれているほか、意外なところで目薬にまで含まれています。そのため、それらの薬を服用する場合には、ドーピング対象になっている成分が含まれていないかを調べてから使用するようにしないといけません。


それほど、スポーツ選手であるならば、気を付けなくてはいけないのです。このようなことからも、スポーツ選手にとってアナボリックステロイドを使用するということは問題外だと言わざるを得ないのです。


日本国内での団体では、JBBFやFWJ(旧NPCJ)が有名ですが、JBBFが主宰する大会ではこれらドーピングチェックがしっかりと行われており、過去にも多くの人がステロイドでアウトになっています。一方、FWJは『反ステロイド』を謳っているいますが、これらドーピングチェックはありません。


競技者として見たら、JBBFは『スポーツ』であり、純粋な『競技』と見える一方、FWJ(旧NPCJ)は『エンターテイメント』としての側面が大きのではないでしょうか。


なお、フィットネス業界ではステロイドを使用していない人のことを『ナチュラル』と呼び、使用している人を『ユーザー』と呼んだりします。


日本国内でユーザーを公言している人物に有名な『山本義徳』さんがいらっしゃいます。YOUTUBEでも人気な方ですね。
しかし、そもそもナチュラルとユーザーでは筋トレのやり方も違いますし、ドラッグを持ち込んだ時点で『フィットネス』や『健康』を口にするのはどうなのでしょう。



アナボリックステロイドは使用すると確実に後悔する!


いかがだったでしょうか。今回は、筋肉肥大に効果のあるアナボリックステロイドについて、効果や副作用について解説しました。


今の日本国内においては、アナボリックステロイドは法律での規制対象とはなっていません。ですが、その健康被害が大きいことから2019年から厚労省でもアナボリックステロイドに対する調査が始まっています。この先、法的にも何らかの使用制限はでてくるかと思います。


スポーツ界では筋肉増強剤であるアナボリックステロイドは当然ながらドーピング物質であることから使用禁止されています。そのため、大会や試合に参加される方については、間違っても使用してはいけません。失うものが多く、むしろ得することは何もないのです。


個人で筋肉の肥大を楽しむために利用する場合、法規制がないためネットを通じて海外から簡単に個人輸入で購入することができるようになりました。ですが、安易に購入するのは危険です。


それは、禁止成分などが国によって基準が違ううえ、製造ラインで日本国内では禁止されている成分が使われていて混入してしまったりするなどのリスクがあるからです。粗悪品であれば製品に含有している成分すら記載されていなかったりするケースもあったりするからです。


アナボリックステロイドの副作用は自覚した時点で手遅れといっても過言ではありません。抜け毛や内臓の肥大化など症状がでてしまってから後悔しても遅いのです。そもそも人間の体は鍛えて肥大する筋肉量に限界があり、大きくなりすぎないようにできています。それを越してまで大きくするような肉体改造には、その対価としてのリスクを背負わなければいけないということを認識しておかなければならないのです。